BinomialDist コマンド
- BinomialDist( <試行回数>, <成功確率> )
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二項分布の棒グラフを返す. 試行回数 パラメータは独立したベルヌーイ試行の回数を指定し,成功確率 パラメータは1回の試行における成功の確率を指定する.
- BinomialDist( <試行回数>, <成功確率>, <累積の真偽値> )
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累積の真偽値 = false なら,二項分布の棒グラフを返す. 累積の真偽値 = true なら,累積二項分布の棒グラフを返す. 最初の2つのパラメーターは上記と同じ.
- BinomialDist( <試行回数>, <成功確率>, <変数値>, <累積の真偽値> )
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Xを二項分布の確率変数とし,vをその変数値とする. 累積の真偽値 = false なら, P( X = v ) を返す. 累積の真偽値 = true なら, P( X ≤ v ) を返す. 最初の2つのパラメーターは上記と同じ.
P( u ≦ X ≦ v )を計算するために簡略化された書式が利用できる:例えば, |
BinomialDist( <試行回数>, <成功確率>,<値のリスト>) も利用可能. |
CAS 固有の書式
CAS View では1つの書式のみが許可される.
- BinomialDist( <試行回数>, <成功確率>, <変数値>, <累積の真偽値> )
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Xを二項分布の確率変数とし,変数値をvとする. 累積の真偽値 = false なら, P( X = v ) を返す. 累積の真偽値 = true なら, P( X ≤ v ) を返す.
故障した回線を通じて3パケットのデータを転送すると仮定する.この回線で転送される任意のパケットが破損する確率は\(\frac{1}\{10}\)であるとき,任意のパケットが正常に転送される確率は\(\frac{9}\{10}\)となる.このとき:
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BinomialDist(3, 0.9, 0, false)
は \(\frac{1}\{1000}\) を返す.これは,3つのパケットのどれもが正常に転送されない確率. -
BinomialDist(3, 0.9, 1, false)
は \(\frac{27}\{1000}\) を返す.これは,3つのパケットのうち,ちょうど1つが正常に転送される確率. -
BinomialDist(3, 0.9, 2, false)
は \(\frac{243}\{1000}\) を返す.これは,3つのパケットのうち,ちょうど2つが正常に転送される確率. -
BinomialDist(3, 0.9, 3, false)
は \(\frac{729}\{1000}\) を返す.これは,3つのパケット全部が正常に転送される確率. -
BinomialDist(3, 0.9, 0, true)
は \(\frac{1}\{1000}\) を返す.これは,3つのパケットのどれもが正常に転送されない確率. -
BinomialDist(3, 0.9, 1, true)
は \(\frac{7}\{250}\) を返す.これは,3つのパケットのうち,最大1つが正常に転送される確率. -
BinomialDist(3, 0.9, 2, true)
は \(\frac{271}\{1000}\) を返す.これは,3つのパケットのうち,最大2つが正常に転送される確率. -
BinomialDist(3, 0.9, 3, true)
は 1 を返す.これは,3つのパケットのうち,最大3つが正常に転送される確率. -
BinomialDist(3, 0.9, 4, false)
は 0 を返す.これは,3つのパケットのうち,ちょうど4つが正常に転送される確率. -
BinomialDist(3, 0.9, 4, true)
は 1 を返す.これは,3つのパケットのうち,最大4つが正常に転送される確率.
`f(x):=BinomialDist(100,x,36,true)-BinomialDist(100,x,23,true)`でグラフを描くことができる.