Histogram コマンド
- Histogram( <階級境界値のリスト>, <高さのリスト> )
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与えられた高さの棒でヒストグラムを描く.階級の境界は,ヒストグラムの各棒の幅と位置を決める.
Histogram({0, 1, 2, 3, 4, 5}, {2, 6, 8, 3, 1})
与えられた高さの5つの棒をもつヒストグラムを作る.最初の棒は区間
[0, 1],2番目の棒は区間 [1, 2],・・・
- Histogram(<階級境界値のリスト>, <生データのリスト>, <密度使用フラグ>, <密度スケール因子 (オプション)> )
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生データを用いてヒストグラムを描く.階級の境界は,ヒストグラムの各棒の幅と位置を決めるのに使われ,各階級に含まれるデータの個数も求めるのに使われる.棒の高さは以下の通りに求められる
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密度使用フラグ = true の場合,高さ = (密度スケール因子) × (階級の度数) / (階級幅)
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密度使用フラグ = false の場合,高さ = 階級の度数
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デフォルトでは, 密度使用フラグ = true , 密度スケール因子 = 1. これにより,総面積=n(データ値の数)のヒストグラムが作成される.
生データのすべての要素は,階級の境界の区間内になければならない.そうでない場合は "undefined "が返される. |
慣習として、これは最後の階級を除き,各階級においてa≦x<bという規則を用いる.ただし、最後の階級ではa≦x≦bとする. |
(デフォルト ヒストグラム)
Histogram({10, 20, 30, 40}, {10, 11, 11, 12, 18, 20, 25, 40}, true)
は,高さ0.5(1番目の棒),0.2(2番目の棒),0.1(3番目の棒)の3つの棒を持つヒストグラムを作成する.
このヒストグラムの総面積は,0.5*10 + 0.2*10 + 0.1*10 = 8.
(度数 ヒストグラム)
Histogram({10, 20, 30, 40}, {10, 11, 11, 12, 18, 20, 25, 40}, false)
は,高さ5(1番目の棒),2(2番目の棒),1(3番目の棒)の3つのバーを持つヒストグラムを作成する.このヒストグラムは密度を用いず,各棒の高さは各階級に含まれる値の個数に等しい.
(相対度数 ヒストグラム)
Histogram({10, 20, 30, 40}, {10, 11, 11, 12, 18, 20, 25, 40}, true, 10/ 8)
は,高さ 0.625(最初の棒),0.25(2
番目の棒),0.125(3 番目の棒)の 3
本の棒を持つヒストグラムを作成する.このヒストグラムは,密度を用いて,各棒の高さは各階級の相対度数に等しい.
データの個数が n で,階級の幅が一定の wであるとき,密度スケール因子を w/n とすれば,相対ヒストグラムができる.
(正規化 ヒストグラム)
Histogram({10, 20, 30, 40}, {10, 11, 11, 12, 18, 20, 25, 40}, true, 1/8)
は,高さ 0.625(最初の棒),0.25(2
番目の棒),0.125(3 番目の棒)の 3 本の棒を持つヒストグラムを作成する.
このヒストグラムの総面積は, .0625*10 + .025*10 + .0125*10 = 1.
データの個数がnであるとき,密度スケール因子を1/nとすると,面積が1になるように正規化されたヒストグラムができる.これはヒストグラムに密度曲線を当てはめるのに便利である.
- Histogram( <累積の真偽値>, <階級境界値のリスト>, <生データのリスト>, <密度使用フラグ> , <密度スケール因子(オプション)> )
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各棒の高さがその階級の度数(累積の真偽値=false)と累積度数(累積の真偽値=true)に等しいヒストグラムを作成する.
Histogram(true, {10, 20, 30, 40}, {10, 11, 11, 12, 18, 20, 25, 40}, true)
,高さ 0.5(最初の棒),0.7(2
番目の棒),0.8(3 番目の棒)の 3 本の棒を持つヒストグラムを作成する.