Integral コマンド

Integral( <関数> )

主変数に関して不定積分を行う.

Integral(x^3) 出力: \(x^4 \cdot 0.25\).

Integral( <関数>, <変数> )

与えられた変数に関する偏積分を返す.

Integral(x³+3x y, x) 出力: \(\frac{1}\{4}x^4\) + \(\frac{3}\{2}\) x² y .

Integral( <関数>, <xの開始値e>, <xの終了値> )

主変数に関して、区間 [xの開始値, xの終了値] 上での定積分を求める.

このコマンドは、関数 f" のグラフと "x" 軸との間の領域に色を塗る.

Integral( <関数>, <xの開始値>, <xの終了値>, <Boolean Evaluate> )

主変数に関して,区間 [xの開始値, xの終了値] における関数の定積分を求め,関連する領域に色を塗る.Evaluatetrue の場合は積分値は計算されるが,Evaluatefalse の場合は積分値は計算されない.

CAS での書式

  Menu view cas.svg CAS View では,未定義の変数も入力として許可される.

Integral(cos(a t), t) 出力: \(\frac{sin(a t)}\{a} + c_1\).

さらに、以下のコマンドはMenu view cas.svg CAS Viewでのみ使用可能である:

Integral( <関数>, <変数>, <xの開始値>, <xの終了値> )

与えられた変数に関して、区間 [xの開始値, xの終了値] 上での定積分を求める.

Integral(cos(t), t, a, b) yields \(- sin(a) + sin(b)\).

  • 答えが連続であるとは限らない.例えば、Integral(floor(x))`は関数⌊x⌋の積分は連続ではない.このような場合,例えば `F(x)=(floor(x)² - floor(x))/2 + x floor(x) - floor(x)² のような独自の関数を定義することができる. すなわち,関数 \(\frac{⌊x⌋² - ⌊x⌋}\{2} + x \cdot⌊x⌋ - ⌊x⌋²\).

  • GeoGebraの一部のバージョンでは数値アルゴリズムが使用されているため,漸近線に向かって積分すること,例えば`Integral(ln(x), 0, 1)のような計算は実行できない.このような場合は,Integral(ln(x), 0, 1, false)`を検討する.