NSolve コマンド

NSolve( <方程式> )

主変数の方程式の解を(数値的に)求めようとする.多項式以外の場合は,常に開始値を指定する必要がある(下記参照).

NSolve(x^6 - 2x + 1 = 0) 出力: {x = 0.51, x = 1}.

CAS での書式

以下のコマンドは Menu view cas.svg CASビューでのみ使用できる.

NSolve( <方程式>, <変数> )

指定された変数の方程式の解を(数値的に)求めようとする.多項式以外の場合は,常に開始値を指定する必要がある(下記参照).

NSolve(a^4 + 34a^3 = 34, a) 出力: {a = -34, a = 0.99}.

NSolve( <方程式>, <変数 = 開始値> )

与えられた未知変数の開始値を用いて,指定された方程式の解のリストを数値的に求めようとする.

  • NSolve(cos(x) = x, x = 0) 出力: {x = 0.74}

  • NSolve(a^4 + 34a^3 = 34, a = 3) 出力: {a = 0.99}.

NSolve( <方程式のリスト>, <変数のリスト> )

指定された未知変数に対して,連立方程式の解を(数値的に)求めようとする.

NSolve({pi / x = cos(x - 2y), 2 y - pi = sin(x)}, {x = 3, y = 1.5}) 出力: {x = 3.14, y = 1.57}.

  • a=3{x = 3, y = 1.5} のように開始点を与えなければ,数値アルゴリズムは解を見つけるのが難しいかもしれない(開始点を与えても解が見つかる保証はない).

  • 小数点以下の桁数は,全体設定の丸めで選択された桁数に依存する.

  • x 軸に漸近する関数の場合,NSolve はうまく動作しない.ただし,多くの場合,関数を別の形に変形することで解決が可能である.

  • NSolve は,関数が連続である場合にのみ機能する.

  • こちらも参照: Solve コマンド, NSolutions コマンド.