Zip コマンド

Zip( <式>, <変数1>, <リスト1>, <変数2>, <リスト2>, …​)

式中の変数をそれぞれ対応するリストの要素で置き換えて得られるオブジェクトのリストを作成する.変数の数とリストの数が一致する場合,各変数は対応するリストから取り出される.変数の数がリストの数よりも1つ多い場合,最後の変数は1, 2, 3, …, k の値を取る.ここで,k は最短のリストの長さである.結果として得られるリストの長さは,入力リストの中で最も短いものの長さになる.

点 P, Q, R, S を定義する. Zip(Midpoint(A, B), A, {P, Q}, B, {R, S}) は,線分 PRQSmidpoint(中点) を返す.

list1={x^2, x^3, x^6} を多項式のリストとする. Zip(Degree(a), a, list1) はリスト {2, 3, 6} を返す.

list1={1, 2, 5} を数のリストとする. Zip(Simplify(a*x^(b-1)), a, list1,b) はリスト {1, 2x, 5x²} を返す.

関数を変数として扱える : Zip(f(2), f, {x+1,x+3}) はリスト {3, 5} を返す.

各リストの要素は同じ型でなければならない.