カスタムツール

GeoGebra Classic では,既存の作図を基にして,独自の作図ツールを作成することができる.
作成したカスタムツールは,ポインティングデバイスだけでなく,入力バーでのコマンドとしても使用できる.
すべてのツールはGeoGebraファイルに自動的に保存される.

ツールの出力は,たとえパス上のオブジェクトとして定義されていたとしても,ドラッグすることはできない.移動可能な出力が必要な場合は,コマンドリストを定義して, Execute コマンドで実行する.

カスタムツールの作成

ツールとして保存したい作図を作る.次に Menu-tools.svg ツールメニューMenu-tools-new.svg 新規ツール作成オプションを選ぶ.

表示されるダイアログウィンドウで,ドロップダウンリストから出力オブジェクトと入力オブジェクトを選択し,ツールに名前を割り当てる.

GeoGebra は,入力バーでこのツールを使用できるように コマンド名 に自動的に同じ名前を割り当てる. コマンド名はカスタマイズできる.

ツールのヘルプ ボックスに簡単な説明を入力し(オプション),ツールのアイコンの画像ファイルをアップロードする(オプション).

終了 を選択し,カスタムツールの作成を完了する.

カスタムツールの保存

GGBファイルとして保存すると,その作図で作成されたすべてのカスタムツールが保存される.ツールを別のファイルに保存するには,ツール管理ダイアログMenu-tools.svg ツールメニューMenu-tools.svg ツールの管理 オプション)を使用する.

カスタムツールは,通常のGeoGebraファイル(.ggb)と区別するために .ggt ファイルとして保存される.

カスタムツールへのアクセス

カスタムツールを作成した後,Menu-file.svg ファイルメニューからMenu-file-new.svg 新規を選んでGeoGebraの新しいインターフェースを開いても,作成したツールはツールバーに残る.しかし,新しいGeoGebraウィンドウを開く(Menu-file.svg ファイルメニューMenu New.png 新規ウィンドウから),またはGeoGebraを終了して後で再度開くと,カスタムツールはツールバーには表示されなくなる.

カスタムツールを常に GeoGebra ウィンドウのツールバーに表示されるようにするには, Menu-options.svg オプションメニューMenu-file-save.svg 設定を保存 を選択して現在の設定を保存する.

Menu-tools.svg ツールメニュー からカスタムツールを削除するには, Menu-tools-customize.svg ツールバーのカスタマイズ を選択して,ツールバーからカスタムツールを削除できる.次に,表示されるダイアログウィンドウの左側にあるツールリストからカスタムツールを選択し,GeoGebraデスクトップ版では 削除 ボタンをクリック,GeoGebra Web版とタブレットアプリ版では右側へドラッグアンドドロップする.カスタムツールを削除した後,設定の保存を行う.

カスタムツールのインポート

  • カスタムツールが(.ggtファイルとして)保存されている場合,Menu-file.svg ファイルメニュー からMenu-file-open.svg開く を選択し,カスタムツールのファイルを選択することで,任意のGeoGebraウィンドウにインポートすることが可能である.

  • GeoGebra で GeoGebra ツールファイル(.ggt)を開いても,現在の作図には影響しない.このツールを現在の GeoGebra ツールバーの一部にするだけである.

  • また,ファイルマネージャから .ggt ファイルをドラッグし,GeoGebra ウィンドウにドロップして読み込むこともできる.