表計算ビュー
表計算ビューのユーザーインターフェース
デフォルトでは, 表計算ビュー は グラフィックスビュー の隣に表示される. これら 2 つの ビュー のどちらをアクティブにしているかによって,GeoGebra ウィンドウの上部に 表計算ビューのツールバー か グラフィックスビューのツールバー のどちらかが表示され,右上に 元に戻す/やり直し ボタンが表示される.
表計算ビュー |
表計算ビュー は 表計算・統計 パースペクティブ の一部であるが,GeoGebra のユーザーインターフェースのレイアウトは必要に応じて 変更することができる.
表計算ビューのカスタマイズ
表計算ビュー は,以下の方法でカスタマイズできる.
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設定ダイアログ を開き, 表計算・統計 (GeoGebraデスクトップ) オプションを選択する
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表計算のスタイルバーを開き, 設定 を選択する(GeoGebraウェブ・タブレットアプリ)
表示されるダイアログウィンドウで,レイアウトを変更することができる.
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入力バー を表示する
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枠線 を表示する
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列 または 行 の ヘッダー を表示する
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縦 または 横 の スクロールバー を表示する
さらに,以下の方法で 表計算ビュー の動作を変更することができる.
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ボタン や チェックボックス,ツールチップ の使用を許可する.
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コマンドの前 に "=" が必要
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オートコンプリート の利用
数学オブジェクトの作成
GeoGebra の 表計算ビュー では,すべてのセルに特定の名前がついており,各セルを直接指定することができる.
A 列 1 行目のセルは A1 と名付けられる.
これらのセル名は,式や コマンド で使用して,対応するセルの内容を指定することができる. |
表計算ビューへのデータ入力
手動入力, コマンド, トレース(残像)を記録
手動で 表計算ビュー のセルに項目を追加する以外にも,FillColumn, FillRow, FillCells といったコマンドを使用することができる.また,表計算に記録する 機能を使用してデータを入力することもできる.
他の表計算ソフトからデータをコピー
GeoGebra では,他の表計算ソフトウェアから 表計算ビュー にデータをインポートすることができる.
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インポートしたいデータを選択してコピーする.例えば,キーボードショートカットのCtrl + C(Mac OS: Cmd + C)を使って,データをコンピュータのクリップボードにコピーすることができる.
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GeoGebra ウィンドウを開き, 表計算ビュー を表示する.
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最初のデータ値を含む表計算のシートのセルをクリックする(例:A1 セル).
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コンピュータのクリップボードから GeoGebra の 表計算ビュー にデータを貼り付ける.例えば,セルを選択し,キーボードショートカット Ctrl + V (Mac OS: Cmd + V) を使って,データを選択されたセルに貼り付けることができる.
他のアプリケーションからデータファイルをインポート
また,.txt,.csv,.dat 形式で保存されていれば,他のアプリケーションからデータをインポートすることもできる. 表計算ビュー の空いているセルを右クリックし,データファイルをインポート… オプションを選択する.
GeoGebra は,ドット . を小数部の区切り文字として使用し,カンマ , をフィールドの区切り文字として使用する.インポートする前に,データファイルがこれらの設定と一致しているかどうかを確認のこと. |
表計算ビューのツールバー
表計算ビューのツールバー には, 表計算ビュー でオブジェクトを作成するためのさまざまな ツール が用意されている.ツールバー の各アイコンは,関連する ツール の選択を含むツールボックス を表している.ツールボックス を開くには,表計算ビューのツールバー (GeoGebra Web・タブレットアプリ)に表示されている対応するデフォルトの ツール をクリックするか,ツールバーアイコン の右下隅にある小さな矢印(GeoGebraデスクトップ)をクリックする必要がある.
表計算ビューのツールバー の ツール は,生成されるオブジェクトの性質や ツール の機能に応じて整理されている.例えば,データ分析ツールボックスにはデータを分析する ツール が含まれている. |
数学オブジェクトの表示
他のビューでのスプレッドシートオブジェクトの表示
可能であれば,GeoGebraは 表計算のセル に入力されたオブジェクトのグラフィカルな表現を グラフィックスビュー でも同時に表示される.それにより,オブジェクトの名前は,最初に作成した際に使用した 表計算のセル の名前(例えば A5,C1 )と一致する.
デフォルトでは,表計算オブジェクト は 数式ビュー の補助オブジェクト に分類される.これらの 補助オブジェクト の表示/非表示は,コンテキストメニュー から 補助オブジェクト を選択するか,数式ビューのスタイルバー の アイコン をクリックすることで行うことができる. |
スプレッドシートデータを他の ビュー で使用する
複数のセルを選択し,右クリック(Mac OSではCmdクリック)することで,表計算データ を処理することができる.表示される コンテキストメニュー から,作成 サブメニューを選び,適切なオプション(リスト,点のリスト,行列の作成,表の作成,点を結ぶ折れ線,演算表)を選択する.
演算表
パラメータが2つある関数では,一番上の行に1つ目のパラメータの値を,左の列に2つ目のパラメータの値を記入した 演算表 を作成し,その中に記述することができる.関数自体は左上のセルに入力する.
適切なセルに関数とパラメータの値を入力した後,目的の 演算表 の矩形領域をマウスで選択する.次に,選択領域上で右クリック(MacOS:Cmd-クリック)し,表示されるコンテキストメニューで 作成 から 演算表 オプションを選択する.
A1 = x y
, A2 = 1
, A3 = 2
, A4 = 3
, B1 = 1
, C1 = 2
, D1 = 3
とする.セル A1:D4
をマウスで選択する.次に,選択セル上で右クリック(MacOS:Cmd-クリック)し,コンテキストメニュー
から 作成 → 演算表 を選択して,指定された関数に挿入された値の代入結果を含む表を作成する.
表計算ビューのスタイルバー
表計算ビューのスタイルバー には,以下のボタンがある.
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入力バー の表示/非表示(GeoGebraデスクトップ)
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テキストのスタイルを 太字 または 斜体 に変更
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テキストの配置を 左寄せ, 中央揃え, 右寄せ
のいずれかに設定
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セルの 背景色を変更
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セルの境界線を変更(GeoGebraデスクトップ)
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プロパティダイアログ を開く(GeoGebraウェブ・タブレットアプリ)
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GeoGebra ウィンドウに追加の ビュー を表示(GeoGebraウェブ・タブレットアプリ)